Result(リザルト)製ECU エアフロレス(Dジェトロ)仕様

 

ランエボのECUに関しては多くのショップ・メーカーより多種多様なものがリリースされています。当然、基本的にはパワーアップというものがあって、出力特性なども方向性などが若干異なっていることと思います。ランエボは乗り始めの感覚としても十分に速いし、エンジンの性格からしても低速トルクがターボ車で一般的に言われるような貧弱さは感じないと思うほどある部類に属するのではないかと。ただ乗りなれてくると、絶対的な出力は置いといてレスポンスが遅いような気がしてきます。某のチューニングの方向性として、絶対的な大パワーを求めるのではなくて、あくまで乗りやすい、キビキビしたストレスなく扱える車に仕上げたいというのが根本にあります。極端な例でいえば、280馬力でトルクが50kgあるような状態です、要はラリーカーです。

ラリーカーの域に到達するのは困難極まりない(というか無理)なので、あくまで方向性として掲げているまでのものですが、その一環としてチョイスしたECUがリザルトのECUです。最初はショップの受け売りで導入したようなものでしたが、これが実際使ってみるととんでもない仕様です。それも良くも悪くも。この悪い部分があるのが有る意味納得の部分ではあるのですが。

題目にもあるようにこれはエアフロレスです。エアフロレスといえば一般的にはFコンやパワーFCでプログラミングしたセッティングで走らせることが想像できますが、これはれっきとした純正書き換えのフルコンです。まずそこが決定的に違う。FコンであれパワーFCであれ、1度セッティングしたあとのメンテ(というかコンディション)がどんなものなのかを知らないのですが、純正コンピューターのメリットとしては学習機能を備えているため、どんなコンディションであれECUが最適な状態に合わせてくれることがあります。多少のチューニングによる環境変化にも当然対応はしています。あとは信頼性が圧倒的に高い事でしょうか。まず、ランエボ用のECUでエアフロレスがあるっていうのが珍しい事ではあります(これにはちゃんとした理由があるわけですが…)。

エアフロレスにした場合の最大のメリットはレスポンスアップだと思います。アクセルのツキはもちろん、ブーストの立ち上がり方が半端なく速いです。よくフブーストコントローラーでゲインを上げてやるとブーストの立ち上がりが良くなったりしますが、それとも比較にならないほど速く立ち上がります。そしてアッという間に設定ブースト突破でオーバーシュートします。某はブリッツのSBC−iDKで最大ブーストを制御してたんですが、1.3に設定してたとして、フルアクセル入れて立ち上げるとだいたい1.6か1.7くらいまでオーバーシュートします。とにかくそこに至るまでのスピードが恐ろしく速い。別項でも触れる同リザルト製ECUもたいがいレスポンスいい部類なのですが、それと比較しても段違いの差が有ります。当然パワーも出てます。なので、ちょっと気合入れて加速しようと思えばそれこそストレス無く(というか暴力的に)加速します。メーカー側も渾身の一品なんだそうですが、確かに納得させられるほどのポテンシャルはあると思います。パワー上がります。レスポンス飛躍的にあがります。ただ1点を除いて。 >リザルトのエボ用Dジェトロ

ところがこのECU、正直街乗り主体の場合にはオススメできません。どうしようもない点が1点だけあるのです。それはセンシング不良によりアクセルの無反応時間が時々生じる事です(このセンシング不良にも理由があるのですが…どうしようもないことなのだそうです)。これが街乗りでは非常にネガティブな要素になるのは想像に易い事と思います。例を挙げると、停止状態から普通に加速する程度のアクセル開度でアクセルを開けるとします。すると踏んでるのにエンジン回転数が上がらない…。または流れに沿って時速60キロ程度の状態をキープするようなパーシャル開度の時、アクセル離したわけでもないのに回転数が一瞬落ち込みます。この状態から回復するためには、アクセルを踏み増ししてやれば回転数は通常通りに上昇をはじめるわけですが、かなりギクシャクします。一度肝を冷やしたのは、交差点を右折する際に、停止からスルスルと立ち上がって曲がろうとしたときに突然回転数が落ち込んで車が加速しなくなったために交差点で立ち往生しかかり、あやうく対向直進車と接触しそうになったケースです。実際、慣れてくるとどのタイミングでセンシングミスが来て回転数落ちるかわかるようになるので、そこまで危険な状態にはなりにくく(ならないとは断言できない)なります。それでも、この点だけはどうもいただけない。ちなみに、某は上のような事が顔をだした場合には一度クラッチ切ってアクセルをフルアクセルであおってやってブリッピングいれる事で回復させてました。

メーカー側もレースや走行会など比較的メリハリの効いたアクセルワークを要求されるシーンでの使用を推奨しています。実際、アクセル開度が体感50%』以上の場合だと、前述のような現象は起こりません。それこそ峠でもアクセルオンオフだけの走りなどした時なんぞは最高です。それを承知でこの領域を試したいのであれば、それもアリかとは思います。実際、このECUをつけた車両が盗難にあってさえなければ、今現在もこれを使い続けるつもりでいましたし。

ここのメーカーさんは、まず第一にレスポンスありきでセッティングをだしているらしいです。なので、どのタイプを選んでも間違いなくレスポンスは上がります(この後、別VerのECUを使用してますが、いずれも純正比でかなりレスポンス上がります)。サイトのレスポンスビデオなどがありますので、それをご覧になるのも参考程度に良いかと思います。

リザルト ECU(Dジェトロ仕様) ¥160,000

>リザルト(オリエントワークス)のHPへ



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