柳川に本場(?)ウナギのセイロを食べに行こう (2006年9月某日)

話しは昨年の夏頃だったか。美味いウナギを食べたことがないということで、ウナギを食べたがらなかった嫁の食わず嫌いを矯正するべく、暇があったら柳川にウナギを食べに行こうという話しが持ち上がっていたのだが、気づくと放置したまま1年経過。今回は伊万里に梨狩り&ぶどう狩りに行くことが主目的のツアーに、どうせだったらということでついでクラスに降格されての柳川行と相成りまして候。正午に出発してかれこれ一般道で2時間半ほどで到着。気のせいだろうか、鳥栖を過ぎたあたり(佐賀県近辺や柳川領域)の人ってもしかしてのんびり屋さんでしょうか?混んでるわけでもないのに皆えらくスローペースな走行するんですけど。まぁ、法定速度遵守といえば聞こえはいいでしょうけど。 。

   

で、訪れたお店は『元祖うなぎの冨さん』(柳川市細工町 電話(73)9443番←箸袋の受け売り)。鳥栖方面から行くと南下し辻町交差点を左折し、京町交差点を右折して数百メートルいった左手にある白壁の古風な建物であります。手前に数台分の駐車場完備。駐車場から見るとかなり痛々しい感じの佇まいをみせてますが、そこが老舗な雰囲気を醸し出しまくってるともいえます。この店は(私曰)グルメな親戚の情報で、その某が言うところ柳川で一番美味しい店だということで紹介されたのでありんす。そもそも。他所でウナギなんざ食った覚えがないので、何を比較に美味いだのなんだのと論じればいいのか疑問ですが、一般的なスーパーとかで買って帰るウナギの蒲焼でしょうか、ベンチマークとして挙がるとすれば。ともあれ楽しみ 。

 

店内も外見まんまの古風な木造家屋。我が地元(某街道筋の宿場町)などではよく見られる造り。ただ、柳川ではこういった家屋が結構今もそのまま現存してるんでしょう。うちなぞは見た目だけで中は全然モダン住宅(大坂城仕様)だったり、昔ながらの白壁に新しく作り直したりとややハッタリ気味な面々も多いんですが、ここは結構ナチュラルです。さすがに観光地、歩いてると近くのクリークを思いっきり客乗せた小船がうろちょろしてましたし。ちよっと柳川を実感

で、セイロを2つ注文。テーブルにはお茶とどうやらウナギの骨を揚げたようなものが(嫁曰くウナギせんべい)。セイロってできるまで20分くらい当たり前に待たされるので、それまでの暇つぶし(?)というか間もたせというか、その間にまぁ食べといてよってな具合でこのウナギせんべい(嫁の勝手な命名)が置かれているわけでして。これが結構あっさり塩味で美味い。ボリボリかじりながらセイロの到着を待つんですけど、お約束でこれを食いすぎて既に腹が4分ほど満たされるわけです。しかし、思いっきりカルシウム豊富そうで体によさげな食い物です。土産に売ってたら危うく買って帰ったところだったのに。

で、待つこと20分、セイロがやってきましたよと。因みにセイロ1750円、肝吸いが150円。




結論から言うと非常に美味しかったわけですが、じゃ何が違うのかと言われても…馬鹿舌の私らにはよくわかりません。まぁ、強いて言うなれば、ウナギが柔らかくふっくらしてるんですな。蒸されて熱持ちまくって熱いのなんの、そのせいもあってふっくらと仕上がってるとでもいいましょうか。そしてタレも味がくどくなく、飯に適度にしみこんでいる。こってり味ではないんだけれども、しつこい味ではないので、最後までおいしく食べられます。確かに、今まで食べたウナギの中では1stチョイスです。ただ、前述したように、他の店で食べてないわけで、その点店モノとの比較ができてない。なので、今度柳川の別の店でまた食べてみようとおもっちょります。折角なんで柳川で食べないと、久留米からもさほど遠くないし。

 

柳川でセイロを食した後、そのまま伊万里へ。想像以上に時間かけて(一般道で1時間半強)道の駅伊万里に到着。そこで適当に買い物して近所の梨農園に。ここだけに限ったことではないですが、この日の1週間ほど前、大型台風が九州直撃しておりまして、この辺の農家はほとんど何らかのダメージを食らってました。道中も崖崩れで潰された家やビニールハウスを目撃。果樹園の人に話によると雨で相当な被害が出たんだそうな。因みに伊万里市役所から唐津へ抜ける道はこの日の昼まで崖崩れの影響で通行止めだったんだとか。そういえば、迂回路の看板が結構出てたのはそのためだったか。

ここで梨狩り&巨砲狩りですが、ハサミ持って適当にもぎ取るだけのイベントです。別段この行為自体に価値を見出せるほどのこたぁないわけですが、まぁ雰囲気ってことなんでしょう。どれがいいとか見てもわかんないし。それに、もぎ取ってその場で食べる系のもの(いちご狩りとか)とは違うんでね。なので、時間制限でなく、もぎとった果物の量り売りが一般的なんだとか。実は特売所内の籠に盛ってある奴の方が割安なんだそうですけど。御自ら収穫に行く手間かけた上で割高ってのがイマイチ納得いかないのは気のせいか。まぁ、台風でこんなふうだったので、雨風で不運にも叩き落されて売り物にならない傷ものを数個オマケしてもらいましたんで無問題です。


 

これが今回の収穫。大量の梨とぶどう、そして梨ワインです(10月1日現在今だ開栓せず、なので味もわからず)。自分でもぎ取った手間賃プラスで果物はおいしくいただきました(特に巨砲は激甘、こりゃ糖尿になるわ…)。梨ワインが楽しみです(私ワイン嫌いですけど…)。

ともあれ、無事に予定すべて滞りなくクリアして今回も充実のツアーだということでFAでしょうか。嫁の食わず嫌いも治すことができた(ウナギ克服?)んで、とりあえずは面目躍如といったところでしょう。まぁ、帰りに寄った元祖長浜屋だけはまぁ、予想どおりというか何というかうーんって感じでしたが。次はどこだっけ、また柳川にウナギ食べに戻ってくる予定です。



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